写真館でもらえるCDの寿命は?適切な保管方法とは
写真館などではデータをCDでもらえる場合がありますが、CDの寿命がどの程度か知っていますか?実はCDは大切に保管していないと、1日で使えなくなることもあるのです。大切な記念のデータを残すため、保管方法を知っておくとよいでしょう。今回はCDの寿命はどの程度か、CDの寿命を延ばすコツについて解説していきます。
CDの寿命はどれくらい?
CDにはCD-RとCD-RWなどの種類がありますが、寿命はさほど変わらず30年程度とされています。保管状態や扱い次第では100年持つ可能性もありますが、相当厳重な管理が必要です。ここでCD-RとCD-RWについて少し解説をします。
・CD-R
CD-Rとはcompactdiscrecordableの訳で一度だけ音楽や映像を入れられるCDを指します。データを書き換えたり削除したりすることはできません。
・CD-RW
CD-RWはcompactdiscrewritableの訳で、記録したデータを何度でも書き換えることが可能です。
「どちらの寿命が長いか」という問題については、CD-Rの寿命が長いとされています。理由としては、CD-RWには何度も書き換えが可能なように熱に反応しやすい素材を使用しているため熱によって劣化しやすいからです。データを長期保存したい場合にはCD-Rを利用するとよいでしょう。
ちなみに、もうひとつのCDとしてCD-ROMがありますが、商品用で使用され一般人が扱うものではないため、今回は説明を省きます。
寿命まで持たせるコツ
CDの寿命は30年程度とお伝えしましたが、それ以上CDを長持ちさせる方法はないのでしょうか?ここからはCDの寿命を長くする保管方法やコツについて紹介していきます。
■紫外線から守る
CDの寿命を守るためには、まず紫外線から避けることが大切です。紫外線には物質の構造を破壊する効果があるため表裏のどちらに紫外線が当たっても化学変化が起こる可能性があります。紫外線の化学変化の例としては、家の壁の外壁や、漫画の色落ちなどをイメージしていただければ分かるのではないでしょうか?
■涼しく乾燥した場所に保存する
涼しく乾燥した場所に保存することもCDの寿命を伸ばすことにつながります。CDは熱によってデータを書き換えたり、読み込んだりするため熱から避けることが大切です。
■保存方法を工夫する
CDは裏面を傷つけてはいけないと考えている方が多いですが、実はCDは表面も傷をつけてはいけません。裏面の傷はかなり深くないと音飛びの原因にならないのに対し、表面の傷はすぐに音飛びの原因になります。CDに名前を書いたりする際には、傷がつかないように柔らかいペンを使用し、できれば水性やアルコールペン使いましょう。
またCDを手に取る際には縁を持ち、表裏どちらにも触れないようにします。ディスクも垂直に保存すると表裏に傷がつくことがなく安心です。
データはバックアップしよう
CDの寿命は30年ということを先ほどの見出しでお伝えしましたが、30年以上データを残すにはどうしたらよいのでしょうか。結論から述べると「新しいCDに焼き直す」ことで寿命を延ばすことができます。CDの劣化はデータが劣化するのではなく、劣化するのはCDという「物体」です。
そのため新しいCDに焼き直せばCDという物体は劣化して使えなくなっても、データは永遠に保存することが可能です。CDの寿命を延ばしたい理由のほとんどが「CDのデータを残したい」はずですから、CDを焼き直すことで大切なデータを長く保存できますよ。
今回はCDの寿命とCDの寿命を延ばすコツについて紹介しました。CDは大切に保管していないと30年も持たず、1日で使えなくなることもあります。CDの寿命を延ばしたい場合には、紫外線を避け、表面に傷かつかないようケースに入れたうえで涼しい場所に保管するようにしましょう。大切に保管していれば、バックアップを頻繁に行わなくともデータを保管できます。